共和党討論会、非難合戦に
ここまでトランプ氏に次ぐ4つの州で勝利を挙げているテッド・クルーズ上院議員は、トランプ氏が過去に民主党を支持し、献金も行っていたという従来の批判を繰り返した。その上で「リベラルな民主党を40年にわたり支持してきた人物を支持してみたところで、ワシントンの腐敗に歯止めをかけることはできない」と訴えた。
トランプ氏はまた、米国への難民受け入れに対する立場が一貫していないとの批判を浴びた。当初シリア難民の受け入れに寛大だった理由について同氏は、「当時は移住してくる難民の数が少なく、問題ないと思った」と説明。指導者にはその時の状況に的確に対応できる「柔軟さ」が重要だと強調した。
これに対しジョン・ケーシック・オハイオ州知事は、「政治家はいつだって有権者が望む話を口にするが、政権に就いてからその公約を守ることはない」と苦言を呈した。
トランプ氏への非難に終始したルビオ、クルーズ、ケーシックの3氏だったが、トランプ氏が指名を獲得した場合にこれを支持するかという司会者の最後の質問には、全員が支持すると答えた。
共和党の次の予備選・党員集会は、ケンタッキー州、メーン州などで5日に開催される。