偽電話で窓ガラス割らせる、ファストフード店で被害続発 米
(CNN) ミネソタ州など米国の複数の州で10日までに、ファストフードのチェーン店に店内のガス漏れを警告する電話があり、従業員がこれを信じて換気のため店の窓ガラスを割る騒ぎが続発した。警察は悪質ないたずらとみて捜査している。
似たような騒ぎは同州の他、アリゾナ、オクラホマやカリフォルニアの各州でも発生。「バーガーキング」の少なくとも3店、「ウェンディーズ」と「ジャック・イン・ザ・ボックス」の各1店に被害が出た。
ミネソタ州の地元警察当局者はCNNの取材に、関係当局に接触してこれら騒ぎの関連性を調べていると説明。犯行に関与した者は重罪のテロ行為の脅迫や器物損壊などの罪に問われる可能性があると述べた。
警察によると、同州ミネアポリス郊外のクーンラピッズにあるバーガーキングの店には8日夜に電話があり、ガス漏れで店が爆発する可能性があると警告。地元のCNN系列局WCCOは、何をすべきか見当が付かず、おびえた気持ちにも襲われ、同僚に従って窓ガラスを割ったとの従業員の証言を伝えた。
電話を掛けてきた何者かは、消防署の当局者と名乗り、店の管理者との会話を要求。建物内に爆発の恐れがあるガスが充満しているため窓ガラスを割る必要があると説いたという。
地元警察の幹部によると、この電話を受けた従業員は自分たちの車に急ぎ、タイヤ着脱用のてこを持ち出してきて窓ガラス約20枚を割っていたという。電話を掛けてきた者の説明は非常にもっともらしく、消火システムに詳しそうな様子だった。違った場所から店の様子を監視しているような言動も示していたという。