トランプ、クリントン両氏が圧勝の東部5州 5つのポイント
インディアナ州ナイツタウン(CNN) 米大統領選へ向けた民主、共和両党の候補指名争いで、共和党の実業家ドナルド・トランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が指名獲得に大きく近づいた。26日に東部5州で実施された予備選の結果を、5つのポイントにまとめる。
両党の予備選はペンシルベニア、メリーランド、コネティカット、デラウェア、ロードアイランドの5州で実施され、トランプ氏は全ての州、クリントン氏はロードアイランドを除く4州を制した。両氏とも勝利演説では、指名獲得を前提として本選への意気込みを語った。
1.絶好調のトランプ氏
共和党のテッド・クルーズ上院議員とジョン・ケーシック・オハイオ州知事が「反トランプ」で共闘体制を組んだのに対し、トランプ氏は5州全勝という結果で応えた。
ニューヨーク・マンハッタンのビジネス拠点「トランプ・タワー」で勝利演説を行った同氏は、自身が党指名候補となることはほぼ確定したと述べ、「私としてはもう決着がついた」と言い切った。
そのうえで、自身がこれまでに打倒してきた共和党候補らに比べれば、クリントン氏を破るのは簡単だと宣言。「率直に言って、クリントン氏が男性だったら得票率は5%程度だろう。彼女の唯一の武器は女性というカードだが、はっきり言って女性たちからは嫌われている」と批判した。
共和党の2番手として挑戦を続けるクルーズ氏を「時間の無駄遣いだ」と切り捨て、同氏とケーシック氏の共闘については「いいことだと思う。彼らの弱さや無能さ、苦しい選挙戦が浮き彫りになるからだ」と言い放った。