トランプ、クリントン両氏が圧勝の東部5州 5つのポイント
5.インディアナに全力を注ぐクルーズ氏
クルーズ氏は26日の結果が芳しくないことを予想していた。そこで同氏はこの日、次のレースの舞台となるインディアナ州で集会を開き、予備選の投票が締め切られる20分前、まだ何の結果も発表されていないタイミングで登壇した。
結果を知らせるテレビ画面もなく、祝勝パーティーの雰囲気からもほど遠い会場で、東部5州の結果にはほとんど触れずに支持を訴えた。
5州でのクルーズ氏の支持率は低く、ペンシルベニア、コネティカット両州の出口調査では、同氏が指名候補となった場合、本選では票を入れないと断言した人が共和党員の約4割を占めた。
クルーズ氏は、トランプ氏を指名候補になるよう仕向けているのはメディアだと主張する。トランプ氏を支持しているからではなく、クリントン氏を勝たせるために最も弱い相手を立てようとしているからだという。
これに対してCNNの政治評論家、S・E・カップ氏は「共和党で最も弱い候補を立てようとするなら、トランプ氏ではなくてクルーズ氏になるはずだ」と反論。クルーズ氏の主張には説得力がないと指摘している。