米国の武器輸出先、サウジが筆頭 アジア勢もお得意様
米国がベトナムへの武器輸出解禁を発表した翌日の24日、米国務省のケリー長官は、ベトナムは自衛のために軍事装備が必要だと発言している。
輸出とは別に、米国は対外軍事資金供与(FMF)制度に基づき一部の国に武器調達のための資金を援助している。国務省の2017年度予算要求では、FMFに約57億ドル(約6200億円)を割り当てた。供与先はイスラエルを筆頭に、エジプト、ヨルダン、パキスタン、イラクが上位5カ国だった。
米国に次ぐ武器輸出国にはロシア、中国、フランス、ドイツが挙げられる。世界の武器輸出に占める中国のシェアは06~10年と比べると60%以上増大。「武器展示会では中国が米国と張り合おうとする場面が増えている」と専門家は話している。