米ゴリラ射殺 園長「同じことする」、保護者の責任問う声も
男の子は病院に運ばれ、その日のうちに帰宅した。家族は広報会社を通じ、「シンシナティ動物園の係員が迅速に行動してくれたことに心から感謝します。これが非常に困難な決断だったことも、ゴリラの死を悲しんでいることも承知しています。今は私たちのプライバシーが尊重されることを望みます」とのコメントを発表した。
両親の刑事責任を問うべきだという声も上がり、インターネットの嘆願サイトには2日間で10万を超す署名が集まっている。
シンシナティ警察は、現時点で母親や両親を立件する意図はないと説明した。
メイナード園長も男の子の家族を非難することは避け、「私たちは極めて困難な状況に置かれ、困難な決断をした。私は過失を問う立場にはない」と言明。「私たちはこの動物園の安全確保に努めている。それでも柵を乗り越えられてしまったということだ」と話した。
飼育舎の囲いについては米農務省や動物園水族館協会の検査を受けていたといい、開園以来の38年で侵入されたのは初めてだったと園長は説明。「動物園に過失はなかった」と訴えた。