米民主党、下院で異例の座り込み 銃規制強化訴え
ワシントン(CNN) 米下院で22日、公民権運動家出身のジョン・ルイス議員(76)を筆頭とする民主党議員が銃規制強化法案の採決を要求して抗議の座り込みを行い、下院のポール・ライアン議長(共和党)に対して市民不服従運動を展開する異例の事態となった。
ルイス議員は「時には常軌を離れた行動をしなければならないこともある」「今こそ行動すべき時だ。これ以上黙ってはいない」と訴え、「あまりにも多くの子どもたちや兄弟姉妹、両親、友人、いとこたちが銃のために死亡している。これを何とかしなければならない」と強調。「すぐにはここを離れるつもりはない」と述べ、座り込みを続ける意向を示した。
民主党のナンシー・ペロシ院内総務も記者団に対し、民主党は法案が成立するまで座り込みを続けると宣言した。
ライアン議長は銃規制法案に関する採決については明言せず、共和党議員は集まって対応を協議した。
下院は現地時間の午後10時過ぎ、銃規制とは無関係の議案について採決を行った。これに対して座り込みに加わった民主党議員らは抗議や非難の声を上げ、議場は一時騒然となった。
ライアン議長は民主党の座り込みを「スタンドプレー」と切り捨て、「これでは問題の解決にはならない」「注目を浴びるのが目的だ」と批判した。