クリントン氏が指名受諾演説、「限界はない」
フィラデルフィア(CNN) 米フィラデルフィアで開かれた民主党全国大会は最終目の28日、米国で女性として初めて主要政党の大統領候補に指名されたヒラリー・クリントン前国務長官が演説に立ち、「慎みと決意と米国の将来への尽きることのない自信を持って、米大統領候補の指名を受諾する」と宣言した。
クリントン氏は娘のチェルシー氏に「次期大統領」と紹介され、盛大な拍手を浴びて登壇。「天井がなくなれば、限界はない」と語り、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」が破られたことに感慨深げだった。
演説ではまず、クリントン氏に不満を示すバーニー・サンダース上院議員の支持者に向けて、「あなた方の主張は私たちの主張です」と語りかけた。
続いて共和党候補に指名された不動産王ドナルド・トランプ氏に矛先を向け、「『自分だけが是正できる』と言うような人物を信じてはいけない」と強調。「強大な力が私たちを引き裂こうとしている」「信頼と尊敬の絆が揺らいでいる。私たちは、共に立ち上がるために皆が力を合わせるかどうか決断しなければならない」と呼びかけた。