トランプ氏、ホテル使用の支払い渋る 集会時の冷房不足で
(CNN) 米大統領選の共和党候補に指名された実業家ドナルド・トランプ氏が選挙集会で使用した米バージニア州のホテルの大ホールの冷房が利かなかったとしてホテル側への支払いを渋っていることが28日までにわかった。
集会は25日に同州のホテル・ロアノーク・カンフェレンスセンターで開かれたもので、トランプ氏は大ホール内が扇風機が必要になるほど蒸すとは誰も想定していないと指摘。冷房は利いているべきなのにそうしなかったら料金支払いに問題が出ると主張した。
集会では暑さのためか不快な表情を示す参加者もおり、トランプ氏が冷房が不十分なことに言及した際には笑い声も上がったという。
これに対しホテル側は26日、冷房装置は十分な能力にしていたとし、暑さを感じたとすれば場内にいた数百人規模の参加者の人いきれが原因と反論する声明を出した。
米メディアはこれまで、トランプ氏の企業は事業を組んだ企業や個人の仕事ぶりが不満足だった場合、契約料金を払わなかったり、値切るのが常套(じょうとう)手段だったとも報じている。今回のホテル使用料の支払い拒否の姿勢もこの手段をほうふつさせるものとなっている。
ただ、金銭をめぐるこれらの論争では法廷闘争に持ち込まれた場合の高額費用を避けるためか請求額を値引きしての和解が成立したこともある。
トランプ氏はこれまで、十分なサービスには当然お金を支払い、仕事ぶりが特に優れている場合は余分な金額を払う気前の良さを示しているとも主張している。