米列車事故、自動制御システムあれば防げたか 専門家が指摘

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事故車両が装備していたのは約40年前から使われている旧式の安全システムだという

事故車両が装備していたのは約40年前から使われている旧式の安全システムだという

列車の速度などについては、現場から回収したイベントレコーダーで明らかになる見通し。事故現場の制限速度は時速16キロだった。NTSBは列車の運転士からも事情を聴く。

ホーボーケンでは2011年にも33人の負傷者を出す列車事故が起きていた。NTSBはこの事故の原因について「駅に進入する列車の速度を運転士が制御できなかった」と断定し、「PTCがあれば衝突は防止できた」とも指摘していた。

鉄道事情に詳しいデラウェア大学のスティーブ・ディトマイヤー教授によると、ニュージャージー・トランジットが装備していたのは約40年前から使われている「ATC」というシステムで、制限速度を超えると運転士に警報を出し、反応がなければ自動的にブレーキがかかる仕組みだった。

PTCへの切り替えにはコストがかかることから、ニュージャージー・トランジットのような公営鉄道では導入が遅れているといい、「PTCがあれば防げたはずの事故は後を絶たない」とディトマイヤー氏は解説している。

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