トランプ氏、首席補佐官にプリーバス氏 党主流派との連携役
(CNN) 米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏は13日、次期政権の大統領首席補佐官に共和党全国委員会のラインス・プリーバス委員長を指名した。戦略責任者兼上級顧問にはトランプ陣営の最高経営責任者を務めたスティーブ・バノン氏を選んだ。
トランプ氏は声明で、両氏の指導者としての資質と協力態勢が「我々を歴史的勝利に導いた」との見方を示し、「2人をともにホワイトハウスに迎え、米国を再び偉大な国にする」と述べた。
トランプ陣営の声明によると、両氏は選挙期間中と同様、互いに対等な立場で指揮を執り、連邦政府の改革に臨むという。
プリーバス氏は党委員長として史上最長の在任歴を持つ。党指名争いをトランプ氏が制した後、党内をまとめて本選勝利への道筋をつけた。ホワイトハウスでもこれまで通り、党主流派とトランプ氏の橋渡し役を務める見通しだ。
一方、バノン氏は投資銀行勤務を経て保守系ニュースサイトの執行役会長を務め、今年8月にトランプ陣営の最高責任者となった。既存勢力に挑戦するアウトサイダーとしてのトランプ氏を支えてきた人物だ。
プリーバス、バノン両氏はともに首席補佐官の有力候補と目されていた。CNNが11日に入手した情報によると、党指導部のライアン下院議長とマコネル上院院内総務は10日、トランプ氏にプリーバス氏の起用を強く促していた。