クリントン氏のリード、180万票に拡大 再集計求める声も
ワシントン(CNN) 今月8日に投開票が行われた米大統領選で、民主党のヒラリー・クリントン氏の得票数が共和党のドナルド・トランプ氏に対し200万票近くリードしていることが24日までに分かった。ただし、大統領選は各州に割り当てられた選挙人を積み上げて、過半数の270人以上を獲得した方が勝者となるため、選挙戦はトランプ氏の勝利となっている。
クリントン氏の側近や支持者の一部からは、得票数の差はトランプ次期大統領への国民からの信任は不十分だと考える根拠になると指摘する声も上がっている。
AP通信によれば、23日午後の時点で、クリントン氏の得票数は6396万4956票だったのに対し、トランプ氏は6213万9188票で、約182万票の差がついている。
クリントン候補の敗北の大きな要因は「ラストベルト(さびついた地帯)」と呼ばれるミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州での票の伸び悩みだった。ペンシルベニア州とウィスコンシン州ではトランプ氏が勝利し、接戦だったミシガン州では投票後2週間以上が経過した今も、勝者が確定していない。
一部の専門家からは、開票に何らかの問題があったか、不正行為が行われた可能性があるとして、クリントン陣営に対し、票の数え直しを求めるべきだとの声も上がっている。