オバマ大統領、最後の記者会見 「米国は大丈夫」
また、退任後はトランプ次期政権の具体的な政策に口をはさむつもりはないとしながらも、「基本的価値」が脅かされた際には声を上げると述べた。
それは例えば「組織的な差別が何らかの形で法制化」された場合や「投票や参政権の行使に対してあからさまな、または事実上の妨害が行われた」場合だという。
またオバマ大統領は、トランプ氏が就任後、大統領として国を治めることがいかに複雑で細かい仕事かを知れば、医療保険制度改革(オバマケア)や雇用の問題で方針転換があるかも知れないと指摘した。
オバマ氏は「大統領に就任し、国民皆保険や自分の公約を実現することがいかに複雑か目の当たりにすれば、あるいは国内の雇用の創出や賃上げを本当に促したいと思うなら、私が就任してたどり着いたのと同じような結論に彼も達するかも知れない」と述べた。
これまでのトランプ氏との電話は「建設的」で、時には長時間にわたったという。
そして先輩としてトランプ氏への最大のアドバイスは、周囲の人々に頼ることだという。「これだけ重大な職を自分1人でこなすことはできない」