トランプ大統領がオバマ氏の「盗聴」主張 議会に調査を要請
(CNN) トランプ米大統領がオバマ前大統領に電話を盗聴されたと主張している問題でトランプ氏の側近らは5日、議会に対し、オバマ政権が昨年の大統領選で権限を乱用したかどうかについて調査するよう要請した。
スパイサー大統領報道官は同日午前の声明で、大統領選直前に政治的動機が疑われる捜査が行われたとの「報告」は「非常に気掛かり」だと述べ、議会が調査するまではホワイトハウスもトランプ氏本人もこの件についてコメントしないとの方針を示した。
ホワイトハウスは今のところ、トランプ氏の主張を裏付ける証拠を一切提示していない。オバマ氏が盗聴を命じたことを示すような、信用性のある公の報告もない。
オバマ氏自身も報道官を通し、トランプ氏の電話盗聴を命じた事実はないと述べている。
オバマ政権で情報機関を統括する立場にあったクラッパー前国家情報長官は5日午前、米NBCテレビとのインタビューで、大統領選前後にトランプ氏や同氏の陣営に対する盗聴活動はなかったと明言した。
トランプ氏は4日に6回にわたり、ツイッター上でオバマ氏を非難。トランプ氏が拠点としていた米ニューヨークのトランプタワーが盗聴されていたなどと主張し、「オバマ氏はこれほど下劣だとは」などと書き込んでいた。