大統領選、「10月なら勝っていた」 クリントン氏が恨み節
ニューヨーク(CNN) 昨年11月8日に実施された米大統領選でドナルド・トランプ氏に敗れた民主党のヒラリー・クリントン氏が2日、米ニューヨーク市内のイベントで選挙戦を振り返り、「投票が10月27日だったら私が大統領になっていた」と主張した。
クリントン氏は大統領選での敗北について「完全に私個人の責任」「我々が抱えていた課題や問題、至らなかった点はよく承知している」と語った。
そのうえで、直前10日間の出来事がなければ勝っていたと主張。10月28日にコミー連邦捜査局(FBI)長官が同氏の私用メール問題についての捜査再開を発表した動きや、この時期にロシアが内部告発サイト「ウィキリークス」を通し、クリントン陣営幹部の機密メールを相次いで暴露したとされる問題を挙げ、その影響で同氏への投票をやめた有権者もいるとの見方を示した。
クリントン氏はこれまでも、大統領選でトランプ氏がロシア政府など外部から支援を受けていた可能性を指摘してきた。
同氏はまた、大統領選の総得票数でトランプ氏を上回っていたと改めて主張。司会者が冗談交じりに、トランプ氏はこの発言をツイッターで取り上げるだろうと語ると、クリントン氏は「それでも構わない。外政に口を出すよりましだ」「心配するべきことはほかにたくさんある」と返した。
クリントン氏はまた、敗因のひとつに根強い女性蔑視があったとの見方も示した。