米空軍、核搭載の長距離ミサイル発射実験 1週間で2度目
ワシントン(CNN) 米空軍は3日、大陸間弾道ミサイルの発射実験を実施したと発表した。核兵器の搭載が可能な長距離ミサイルの発射実験は、4月26日に続いてこの1週間で2度目となる。
大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」は、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から発射され、約6760キロ飛行して、マーシャル諸島付近の実験場に落下した。
米軍は大陸間弾道ミサイルの精度や安定性を検証する目的で、定期的に発射実験を行ってきた。
しかし北朝鮮の核開発を巡って軍事的緊張が高まる中で、相次ぐミサイル実験には注目が集まっている。
米軍が核攻撃に使用する3種類の装備の中で、地上発射式の装備はミニットマン3のみ。他には潜水艦発射式の弾道ミサイル「トライデント」と、核兵器の搭載が可能な長距離戦略爆撃機がある。
ミニットマンは1960年代、米国の核抑止力の一環として配備され、いつでも即時ミサイルを発射できる能力を保証する。
ミサイルは個々に分散された状態で格納され、地下の発射制御装置に接続されて、24時間態勢で監視が行われている。
空軍によると、米国は現在、モンタナ州やノースダコタ州の空軍基地に450発のミニットマン3ミサイルを保有している。