竜巻が米空軍基地近くに襲来、軍事作戦司令機など損傷
ワシントン(CNN) 米空軍は23日、米ネブラスカ州オファット空軍基地近くを竜巻が襲い、軍用機計10機が損傷を受けたと報告した。この中には国家の緊急事態や地上基地が破壊された場合、空中で軍事作戦司令部の機能を担うE4B型機2機も含まれる。
空軍は現在、「最後の審判の日」の航空機との異名も持つ同型機を4機保有。空軍の報道担当者によると、任務遂行に投入されている機材は竜巻が今月16日にオファット基地近くに襲来した際、基地から離れていたという。同型機による今後の任務遂行について支障はないとしている。
竜巻による2機の被害について空軍は23日にCNNに認めた。竜巻では一部の樹木が吹き飛ばされ、基地の建物にも被害が出たという。
竜巻被害で損壊を被った他の軍用機は監視偵察用のRC135型機8機。このうち6機は作戦に出動可能な状況に既に戻ったとしている。
空軍の報道担当者によるとE4B型機は大統領、国防長官や米統合参謀本部による国家的な軍事指揮系統にとって要の装備品として位置付けられている。電磁パルスからの防御機能、最新型の電子工学系統や広範な通信装置を支える電気システムも装備しているという。