動画撮影中に誤って恋人射殺、本を貫通した弾丸が胸に 米
(CNN) 米ミネソタ州の女性が、インターネットに投稿するための動画を撮影中、誤って恋人の男性を射殺する事件を起こしていたことが29日までに分かった。
女性は胸の前で本を構えた男性に向かって発砲。男性は本の厚さで弾丸が止まると考えていたが、弾丸は本を貫通し男性の胸に命中した。
事件が起きたのは26日夜。女性が誤って恋人を撃ってしまったと緊急通報ダイヤルの911番に電話した。
女性が警察に語ったところによると、男性は以前から、自らが女性に銃で撃たれる動画をユーチューブに投稿したがっていたという。女性には、事前の試し撃ちで弾丸を止めた本を見せ、安全だと言い聞かせていた。
実際の撮影には2台のカメラを使用。男性は胸の前に本を構え、1フィート(約30.5センチ)ほど離れた位置から女性に引き金を引かせた。危険な行為によって動画が注目を集め、広く拡散するのを期待したとみられる。
ところが50口径の拳銃から飛び出した弾丸は本を貫通して男性の胸に命中。男性は死亡し、女性には第2級故殺の容疑がかけられた。有罪になれば禁錮10年、罰金2万ドル(約225万円)の刑が科される。告発状によれば問題の動画は証拠として扱われており、ネット上に投稿はされていない。
男性と女性の間には子どもが1人おり、女性は現在妊娠7カ月。男性のおばはCNN系列局のKVLYの取材に答え「2人は愛し合っていた。悪ふざけが間違った方向へ行った。こんなことが起こってはいけなかった」と嘆いた。そして「2人はユーチューブの閲覧件数を増やしたかった。なぜ本で弾丸が止まると考えたのかわからない」と付け加えた。