米大統領の娘婿クシュナー氏、公務に個人メールを使用
ワシントン(CNN) トランプ米大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が就任後、公務の一部に個人用のメールアカウントを使っていたことが25日までに明らかになった。
政治専門メディア「ポリティコ」が伝えたところによると、クシュナー氏の個人用アカウントは昨年12月に開設され、ホワイトハウス高官や外部顧問らとの間でメディア報道についての情報などを伝えるのに使われていたという。
同氏の弁護士は24日、CNNの取材に対し、同氏が今年1~8月の間、個人用アカウントを使ってホワイトハウスの同僚とメールをやり取りしていたことを認めた。ただし同氏が公務に通常使っているのはホワイトハウスのメールアカウントで、個人用アカウントを通して送受信されたメールは100通に満たないとも強調した。
弁護士によれば、ニュース記事や政治論評の転送が大半を占めている。相手が先にホワイトハウスのアドレスでなく、個人用アドレスへ送ってきたケースが多いという。
連邦法ではホワイトハウスのメールなどを全て保存することが義務付けられている。個人アカウントを使ったためにメールの一部が保存されなかったのではないかという指摘に対し、同弁護士は「私用以外のメールは全て同氏の公式アドレスに転送され、保存されている」と主張した。
トランプ氏は大統領選で、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が公務のメールに個人用アカウントを使った問題を厳しく追及していた。
クシュナー氏をめぐっては、ロシアによる大統領選介入疑惑の捜査に絡み、同氏とロシア側とのつながりを懸念したトランプ氏の弁護士らが、上級顧問から退くよう進言していたとの報道もある。