米特別検察官、大統領補佐官から事情聴取 ロシア介入疑惑
ワシントン(CNN) ロシアの米大統領選介入疑惑をめぐる捜査の一環として、捜査を主導するマラー特別検察官のチームがスティーブン・ミラー大統領補佐官(政策担当)から事情聴取したことが10日までに分かった。捜査状況に詳しい複数の情報筋が明かした。
今回の事情聴取により、特別検察官の捜査はホワイトハウス内のトランプ大統領の周辺人物にまで及んだ形だ。ミラー氏は捜査員に証言したことが知られているホワイトハウスの現職員としては最高位の側近になる。
情報筋の1人によれば、今回の事情聴取では、司法妨害の可能性に関する捜査の一環として、コミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任にあたってのミラー氏の役割についても話し合われたという。
特別検察官の捜査チームはまた、2016年3月に行われた会合の参加者への事情聴取にも関心を示している。トランプ陣営の外交顧問を務めたジョージ・パパドポロス氏はこの中で、自らの人脈を通じてトランプ氏とロシアのプーチン大統領の会談を設定できると述べていた。会合にはミラー氏も同席していたという。
パパドポロス氏はこのほど、選挙戦中のロシア側との接触についてFBIに虚偽の証言をしたとして起訴された。
事情に詳しい複数の情報筋によれば、ミラー氏は今年、コミー氏解任計画の理由を説明したメモの執筆にあたりトランプ氏に協力。米紙ニューヨーク・タイムズによると、このメモは最終的に、内容に問題があると指摘したマクガーン法律顧問の反対により廃案になったという。マラー氏の捜査チームは、コミー氏解任の際に送付された書簡にも関心を示している。