米アラバマ州補選、民主党が勝利確実 わいせつ疑惑の共和党候補抑え
(CNN) 米南部アラバマ州の上院議員補欠選挙は12日に投開票が行われ、CNNの集計によると民主党のダグ・ジョーンズ候補が共和党のロイ・ムーア候補を抑えて当選を確実にした。
ジョーンズ氏の支持者らは午後9時半ごろ、当選確実の知らせを受けて大きな歓声を上げた。同氏は「ありがとう、アラバマ」とツイートした。
ジョーンズ氏はこの後、支持者らの前で勝利を宣言し、「この選挙戦は尊厳と敬意がテーマだった」と述べた。
保守強硬派で知られる同州元最高裁判事のムーア氏は、かつて少女らにわいせつ行為を繰り返したとの疑惑が浮上して波紋を呼んだ。しかしトランプ大統領は今月初め、ムーア氏への支持を正式に表明していた。
ムーア氏は午後11時半ごろに登壇したものの敗北を認めず、再集計を求める構えを示唆した。両候補の票差が1%に満たない場合は自動的に再集計となるが、その可能性は低いとみられる。
アラバマは共和党の地盤として知られ、民主党が上院の議席を獲得するのは25年ぶり。民主党は同州での接戦を制することで、来年の中間選挙に向けて大きな弾みをつけることになる。