米客船、乗客300人超が胃腸疾患訴えて帰港 病因不明
(CNN) 米国の客船大手「ロイヤル・カリビアン」は17日までに、客船「インディペンデンス・オブ・ザ・シーズ」に乗船していた乗客332人が胃腸器官系の疾患を訴える騒ぎがあり、同船は16日、米フロリダ州に帰港したと発表した。
病因は不明。同社の報道担当者によると、乗客乗員5000人以上を乗せた同船は5泊の旅程で出港。症状が出た乗客数は全体の5.99%に過ぎないことを強調し、病状が短期間だった乗客は船医の手当てを受け、治療薬が供与されたと説明した。
一方、CNN系列局WPLGは16日、フロリダ州ポート・エバーグレイズで同日下船した一部の船客は、実際の患者数はロイヤル・カリビアン社の発表分より多いとの見方を示したと報道。
別のCNN系列局WSVNは、「症状が重く、船内の医療施設を訪れることが出来なかったと多くの乗客が話していた」との乗客1人の証言を伝えた。
WPLGは15歳息子が症状に襲われた乗客の話として、「多数の人が同時に嘔吐(おうと)や下痢に苦しんでいた」と報じた。
ロイヤル・カリビアンの報道担当者はCNNの取材に、病気の拡大を阻止するため集中的な衛生環境改善の措置を講じていると指摘。同船では次の周航に出発する前、船内清掃などに関する特別な追加対応策が実施されると述べた。