米大使、イラン武器供給の「証拠」提示 イエメンから発射のミサイルなど
ワシントン(CNN) 米国のヘイリー国連大使は14日、ワシントンにある軍事施設で会見し、中東イエメンの反政府武装組織「フーシ」にイランが武器を供給している「具体的な証拠」だとして、同国でつくられたとされるミサイルの残骸を提示した。
ヘイリー大使によれば、当該の弾道ミサイルはイランで製造された後フーシの手に渡り、サウジアラビアの国際空港に向かって発射されたという。
このほかイエメンで回収された対戦車兵器やドローンも国防総省が証拠として提示。当局者によるとこれらの武器にはイランの防衛企業のマークや同国の兵器固有の特徴がみられたという。
イランのミサイルがいつフーシに供給されたのかは明らかでないとしながらも、国防総省の報道官は、2015年に同国と欧米などとの間で結ばれた核合意の前にさかのぼる可能性を示唆した。
ヘイリー大使はイランによる武器の供給が国連安保理決議の違反に当たるとして、国際社会に対し、世界的な脅威の阻止に向けて団結するよう呼びかけた。
一方イラン側は、ヘイリー大使の発言を「事実無根」と一蹴。安保理決議に違反しているとの見方を「断固として」拒絶する構えを示した。