ライアン米下院議長、中間選挙後の議員引退検討か 友人と相談
(CNN) 米連邦議会のライアン下院議長(共和党)が、2018年中間選挙後の議員引退を検討している可能性があることが15日までに分かった。ライアン氏に近い複数の友人がCNNに明かした。友人との間で自身の将来に関する話し合いを行っているという。
これによれば、共和党の税制改革法案を可決させるという目標を達成できた場合、ライアン氏は来年の中間選挙後に議員を引退する可能性がある。一部では、引退はさらに早まるかもしれないとの観測もある。
友人の一部からはライアン氏をめぐり、「トランプ(米大統領)疲れ」に見舞われているのではないかとの見方も出ているが、他の友人は、同氏が来年議会を離れる可能性について真剣に検討しているとみている。
ライアン氏に近い関係者らによると、税制改革実現の直後に悲願達成を理由に辞任するとの見方は正確ではなく、下院議長の職務が家族に負担を与えている現状を特に懸念しているという。
ライアン氏引退の可能性については、政治専門メディアのポリティコが14日に報道。匿名の情報筋の話として、ライアン氏が周囲の関係者に対し「2018年中間選挙の期間中は職務を続け、次の議会会期の前に引退したい」と明言していると伝えた。
ライアン氏はこの報道を強く否定。報道陣に対し「私はどこにも行かない」と述べた。ライアン氏の広報担当者はこれを補足する形で声明を出し、報道は「純然たる臆測」だとしている。
ライアン氏は2015年10月以来、下院議長の職を務めている。