米政権、日本への迎撃ミサイル売却を承認
ワシントン(CNN) トランプ米政権は9日、日本に迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」4基を売却する計画を承認したと議会に通告した。
国務省の発表によると、ミサイルの発射筒や関連の技術サポートを含め、推定1億3330万ドル(約150億円)の契約となる。
SMブロック2Aはイージス艦や地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」から発射して弾道ミサイルを迎撃することができる。
国務省当局者は、売却が実現すれば弾道ミサイルの脅威に対する海上自衛隊の防衛能力が向上し、米国の外交上、国家安全保障上の利益につながると強調。核・ミサイル実験を繰り返す北朝鮮への対応策として、トランプ大統領が表明している同盟国支援の一環だと述べた。
日本政府は先月、イージス・アショア2基の導入を閣議決定した。これに対しロシアは、米ロ間の軍縮条約に違反するとして強い懸念を表明。しかし米国側は違反を否定し、ロシア自体の違反から注目をそらすための言いがかりだと反論した。
マティス米国防長官は8日、日本の小野寺五典防衛相との電話会談で、日本防衛に対する米国の決意を改めて表明した。