インフルエンザ猛威、死者や入院患者が大幅増 米加州
(CNN) 米カリフォルニア州でインフルエンザの流行が広がり、死者や入院患者が例年に比べて大幅に増加している。
カリフォルニア州公衆衛生局によると、インフルエンザに関係して9日までに65歳未満の患者27人の死亡が確認された。例年のこの時期であれば、インフルエンザによる65歳未満の死者は3~4人程度にとどまるという。
今シーズンは流行の始まりが早かったために、死者が増えた可能性があると当局者は指摘する。州内では入院患者数、外来患者数とも、例年のこの時期を上回っている。
インフルエンザの症状を訴えて来院する患者は、州全域の病院で異例の多さとなっている。イリノイ州やテキサス州なども同じような状況だという。
米疾病対策センター(CDC)によると、インフルエンザの感染拡大は全米の46州で報告されている。このうちカリフォルニア州を含む26州は、インフルエンザの動向を「高」に分類している。
カリフォルニア州などでは需要増大に伴い、タミフルなどのインフルエンザ治療薬が一部の薬局で一時的に品薄になる事態にもつながった。
ただ、同州公衆衛生当局は、インフルエンザのワクチンや治療薬が州全土で不足する事態にはなっていないと説明。「我々はCDCやメーカー、流通業者とも連絡を取っており、抗ウイルス薬が不足することはない」と強調している。