FBI、事前の情報提供に対応せず 米高校乱射事件
ワシントン(CNN) 米フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件で、連邦捜査局(FBI)は16日、ニコラス・クルーズ容疑者に関する懸念を伝える事前の情報提供があったものの、適切な対応を怠っていたと明らかにした。
FBIの声明によれば、クルーズ容疑者に近い人物は1月5日にFBIに通報。クルーズ容疑者の「銃器所持、殺人願望、不安定な言動、ソーシャルメディアへの不穏な投稿のほか、学校銃撃事件を起こす可能性」に関する情報を伝えていた。
だが、FBIは規定に従った適切な対応を取らなかった。情報はFBIのマイアミ支局に送られず、それ以上の捜査は行われなかったという。
FBIは「人命への潜在的な脅威」を示すものと認識するべき情報だったとの見解を示した。
フロリダ州のスコット知事はこの発表を受け、レイ長官の辞任を要求。FBIが今回の乱射事件を未然に防ぐことはできなかったか、さらなる疑念を呼ぶのは必至だ。今回の事件では17人が死亡した。