トランプ氏、米朝会談に自信 「1回限りのチャンス」とも
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は9日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地カナダから米朝首脳会談のためシンガポールに向かった。米朝会談の成功に期待を示しつつ、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長にとって「1回限りのチャンス」になるとの見方を示した。
トランプ氏はカナダ出発に先立つ記者会見で、「正恩氏は自国民のために偉大なことを成し遂げたいと思っているように思う」「かれはそのチャンスを握っている。二度とないチャンスだ」と語った。
ただし会談がうまくいかない可能性も「十分にある」と認め、結果の見通しは「最初の一分で分かるだろう」と主張した。
そのうえで、少なくとも「互いに会った」という実績はできると強調。さらに「互いに好感を持った」と思えることを願っていると述べた。
トランプ氏はシンガポールへ向かう機内からも、ツイッターに「会談が楽しみだ」「この1回限りのチャンスが無駄になることはないという予感がある」と書き込んだ。
CNNが関係者から得た情報によると、米当局者らは12日に予定される首脳会談の行方次第で、2日目の会談を開く準備態勢を整えている。
トランプ氏は会談継続の可能性について、「前向きの展開があるかどうかはすぐに分かると思う」「そうでないと思ったら時間を浪費するつもりはない。正恩氏の時間も無駄にしたくない」と述べた。