トランプ大統領、金委員長を米国に招く可能性も
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は7日、シンガポールで12日に行われる北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談を前に、もし会談がうまくいけば、金委員長を米国に招く可能性もあると語った。
トランプ大統領は安倍晋三首相との共同記者会見で、金委員長の招請について記者団から質問され、「もしうまくいけば、それもあり得る」と答えた。
さらに、米朝関係正常化の可能性にも言及し、「全てが完了した後に期待するのは関係の正常化だ」「我々は間違いなく正常化の実現を望む」と語った。
もしも北朝鮮との間で合意が成立すれば、米国と韓国、日本、中国が連携して、北朝鮮の経済を支援する姿勢も鮮明にした。
金委員長がトランプ大統領に宛てた書簡については「とても良かった」としたものの、「お会いできるのを楽しみにしています」という以外の内容はあまりなかったと話している。
対北朝鮮制裁をめぐる「最大限の圧力」という表現については、「最大限の圧力は間違いなく有効だ。我々は友好的な交渉に入ることから、この用語を使わなくなった」と説明した。その上で、「もしかしたら交渉後に再び使うかもしれない」と述べ、この表現を再び使うかどうかで交渉の成否を判断できると指摘、「もし私が、最大限の圧力を行使すると言えば、交渉がうまくいかなかったということだ」と語った。
北朝鮮に対しては、300もの「大規模制裁」をリストアップしているが、外交努力が続く間は差し控えているとも説明した。
安倍首相はトランプ大統領との会談で、北朝鮮に対して強硬姿勢を取るよう促すとともに、拉致被害者の問題についても米朝首脳会談で取り上げるよう要請する。