米スーパー立てこもり、容疑者は28歳の男 保釈金2億円
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスの警察は22日、銃を持った男が郊外のスーパーマーケットに侵入し、立てこもった末に逮捕された事件で、28歳の男を容疑者として特定した。殺人の罪で起訴され、保釈金は200万ドル(約2億2200万円)となっている。
事件は21日午後1時半ごろに発生した。容疑者の男が祖母と若い女性を銃で撃ち、祖母の車にこの女性を乗せて逃走。追跡した警察に発砲を繰り返しながら走行した末、同市郊外のシルバーレイクにあるスーパー「トレーダーズ・ジョー」に突っ込んだ。
男は40人ほどがいた店内に駆け込むと、そのまま3時間にわたり立てこもった。スーパーからは数人が両手を挙げた姿勢で外へ出てきた。裏側の窓から金属製の避難はしごで脱出する従業員の姿もみられた。
最終的に男は警官の説得を受け、手錠をかけられた状態で外へ連れ出された。事件後、ロサンゼルスのガルセッティ市長は、店内にいた女性1人が死亡したと発表。CNN系列局のKABCが報じたところによると、この女性はスーパーの店長だったという。
市消防局は12歳から81歳までの6人がけがをして病院に運ばれたと説明した。いずれも命に別条はないとしている。けが人の中には車から救出された20歳の女性も含まれているが、最初に撃たれた女性かどうかは確認されていない。
容疑者に7発撃たれた祖母は病院で手術を受けた。