トランプ大統領、元CIA長官の機密アクセス権を剥奪

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ブレナン元CIA長官から機密情報にアクセスする権限が剥奪された/Drew Angerer/Getty Images

ブレナン元CIA長官から機密情報にアクセスする権限が剥奪された/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は15日、ブレナン元米中央情報局(CIA)長官から機密情報にアクセスする権限を剥奪(はくだつ)したと明らかにした。ブレナン氏はトランプ氏の批判者として非常に目立つ存在で、トランプ氏は異例ともいえる大統領権限の行使により反撃に出た形だ。

トランプ氏はサンダース報道官を通じて出した声明で、「私は米国の機密情報を守る憲法上の特別な責任を負っている」と説明。この責任を果たすため、ブレナン氏から機密アクセス権を剥奪する決定を下したとしている。

さらに「ブレナン氏によるうそと、激しさを増す最近の言動」は最高機密にアクセスする権限にふさわしくないと主張した。

ホワイトハウスは先月、トランプ氏が自らを公然と批判する安全保障関係者から機密アクセス権を剥奪する措置を検討していると明らかにしていた。これ以降、実際に剥奪されたのはブレナン氏が初めて。

ブレナン氏は今回の措置についてツイッターで、「言論の自由を抑圧し、批判派を罰しようとするトランプ氏の広範な試みの一環」と指摘。この措置を受け、諜報(ちょうほう)の専門家を含む全ての米国人は、声を上げることの代償について懸念を抱かざるを得ないと述べた。

米国の報道はここ数日、オマロサ・マニゴールト・ニューマン元補佐官がトランプ氏を告発した件をめぐるニュース一色だった。今回の決定は、ホワイトハウスがこうした報道の幕引きを図るなかで下されたものと言えそうだ。

ブレナン氏はオバマ前政権下で国土安全保障担当補佐官やCIA長官を務めた。ジョージ・W・ブッシュ政権では、当時新設された国家テロ対策センターの責任者を務めていた。

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