大型ハリケーン、異例のハワイ接近 州が非常事態宣言
(CNN) 大型のハリケーン「レーン」がハワイに接近している。勢力は5段階で上から2番目の「カテゴリー4」。ハワイ島は現地時間の22日夜にも暴風圏に入る恐れがあり、州知事は非常事態を宣言した。
レーンは週内にハワイに上陸する可能性もある。たとえ上陸しなかったとしても、23~25日にかけて各島に接近し、暴風や豪雨をもたらすと予想されている。
ハワイ島とマウイ郡では公立学校などの全校が休校となり、商店にはハリケーン接近に備えて食料や水などを買い置きしようとする住民が詰めかけている。
現地時間の22日午前現在、レーンはハワイ島のカイルアコナから約490キロ南部の太平洋上にあり、最大風速は約69メートル。24日にかけてやや勢力は弱まる見通しだが、ハワイの各島にとって危険であることに変わりはないとして、米国立気象局は引き続き警戒を促している。
ハワイ郡とマウイ郡にはハリケーン警報が出され、オアフ島とカウアイ島にも注意報が出されている。
アメリカン航空やハワイアン航空は、ハワイ便の乗客向けに渡航情報を公開した。
ハワイ島とマウイ郡の各島は22~23日にかけて、残る島では23日か24日に、風速約17~32メートルの強風や大雨に見舞われる可能性がある。ハワイ島とマウイ郡は23日にハリケーンの暴風圏(風速約33メートル以上)に入る見通し。
高波や海岸の浸食、豪雨による土砂崩れや洪水にも警戒する必要がある。
ハワイへのハリケーン接近や上陸は異例の事態で、1959年以降に観測されたハワイへの上陸は2回のみだった。