「口から煙」の流行でFDAが警告、液体窒素添加の食品で重傷も

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「口から煙」の流行でFDAが警告/Julio Cortez/AP

「口から煙」の流行でFDAが警告/Julio Cortez/AP

(CNN) 液体窒素を添加した食品を食べてけがをしたり呼吸困難に陥ったりするなどの症例が米国で相次ぎ、米食品医薬品局(FDA)が30日、消費者に注意を呼びかけた。液体窒素を添加したアイスクリームやシリアル、カクテルなどを購入した直後に食べると、内臓の損傷などの重傷を負うこともあると警告している。

FDAによると、こうした食品や飲料では、残存していた液体窒素によって皮膚や内臓の損傷などの重傷を負うことがあり、場合によっては命が危険にさらされかねない。

消費する直前に液体窒素を添加した食品は、たとえ液体窒素が蒸発していても、極端な低温によってけがをすることがあるという。液体窒素の蒸気を吸入すると、特に喘息(ぜんそく)の患者の場合は呼吸困難を引き起こす場合もあるとしている。

米国の一部地域では、液体窒素で覆ったシリアルやチーズのスナックが「霞や煙のような蒸気を放つ」と話題になり、これを食べて鼻や口からドラゴンのような煙を吐き出す遊びが流行。「ドラゴンの息」などと呼ばれてお祭りの屋台やアイスクリーム店などでも人気を集めているという。

FDAは、報告された負傷者の数については明らかにしていないものの、報告件数は増えているとして、食品の小売店などに対して液体窒素の取り扱いに関する啓発活動を行っている。

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