ハリケーン襲来、保護犬7匹と残った女性の元にトラック届く 米
(CNN) ハリケーン「フローレンス」の襲来を前にした米サウスカロライナ州で、保護犬7匹と一緒に自宅で乗り切る準備を進めていた女性のもとに、クラウドファンディングで集めた資金でレンタルトラックが届けられる出来事があった。女性と犬はこのトラックで無事避難している。
CNNは12日、クリスティーン・マインホールドさんのジレンマについて報道。マインホールドさんはこの中で、「7匹の犬と一緒に避難する手段がない」「犬たちを保護したとき、私は最後まで面倒を見ていく責務を負ったんです」と話していた。
クラウドファンディングはカリフォルニア州パームスプリングスに拠点を置くラジオ司会者、ケイト・ゼナさんが企画した。ゼナさんは資金集めを始めた理由について「犬たちを死なせるわけにはいかなかったから」と説明する。
ゼナさんは2005年にハリケーン「カトリーナ」が襲来した後、ひとりで犬たちを助けにいった。「そこで見た光景は決して忘れない」と話す。今は多くの犬と一緒に住んでおり、いつでも緊急時の計画が準備してあるという。
ゼナさんによれば、資金集めではフェイスブックのチャット機能を通じて全米各地の16人ほどが協力し、マインホールドさんの避難を支援する寄付を行った。
当初は09年製の「ダッジ・ジャーニー」を購入する計画だったが、これは失敗に終わり、寄付者のひとりの提案でレンタル会社「Uホール」のトラックに落ち着いた。
フェイスブック上で共有された写真には、マインホールドさんと犬たちがこのトラックで危険地帯から避難する様子が写っている。
マインホールドさんの自宅はサウスカロライナ州マートルビーチの近郊にある。CNNが取材した際は、家を板張りにして可能な限り補強するつもりだと話していた。