74歳男性、火災現場から5日ぶりに救出 米首都ワシントン

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高齢者住宅で消火作業に当たる消防隊=19日、ワシントン/Jabin Botsford/The Washington Post/Getty Images

高齢者住宅で消火作業に当たる消防隊=19日、ワシントン/Jabin Botsford/The Washington Post/Getty Images

(CNN) 米首都ワシントンの高齢者用住宅で火災があり、出火から5日たった24日、74歳の男性が現場から救出された。この男性が行方不明になっていることは、誰も把握していなかった。

ワシントンのバウザー市長によると、捜査員が建物の中に入っても安全かどうかを点検していたところ、自分の居室に閉じ込められていた男性を隊員が発見した。

男性は負傷していたため病院に運ばれたが、命に別状はないという。

建築技術士のアリン・キルシャイマー氏によると、建物内は一部のドアが熱で膨張して開かなくなっていたことから、隊員がバールを使ってこじ開ける作業を続けていた。男性の居室のドアをこじ開けようとしたところ、中から声が聞こえたという。

「男性にはユーモアのセンスがあった」「『今行きます』と声をかけると、『私はどこへも行かないよ』と返事があった」とキルシャイマー氏は話している。

火災は19日に高齢者用住宅で発生。この時点で消防局などは、入居者100人あまりを救出したと発表し、取り残されている人はいないと思われるとしていた。

しかし今回、ビル管理会社に再度確認したところ、男性を見落としていたことを認めたという。

バウザー市長によれば、建物内の161室には入居者がいて、その「大部分」は別の場所に避難した。しかし、家族や友人のもとに滞在していたと思われる人が30人ほどいたことも判明。消防隊などはそうした人たちの安否を確認するととともに、捜索犬を使って建物内の各部屋の再捜索を行っている。

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