写真特集:カリフォルニア州山火事、各地で被害
余った寄付された品々が駐車場に積まれている=17日/Josh Edelson/AFP/Getty Images
(CNN) 米カリフォルニア州の3カ所で発生している山火事は、現地の強風を受けて11日も被害を拡大する見通しだ。これまで31人が死亡し、避難を余儀なくされた住民の数は30万人を超えた。
州の森林防火局によると3カ所中最も大規模な北部の現場では、11日朝の時点で約4万4920ヘクタールが焼失。鎮火率は25%となっている。
南部の2カ所の焼失面積はそれぞれ約3万4600ヘクタールと1833ヘクタール。前者は15%、後者は75%が鎮火した。2カ所合わせてこれまで179棟の建物が破壊されたとみられるが、今後さらに5万7000棟が被害を受ける恐れもあるという。
現在、州全体では、ロサンゼルス郡の17万人を含む30万人以上が避難を強いられている。
現場では再び風が強まっており、消火作業の遅れが懸念される。防火局の幹部は記者会見で「残念ながら、強風の影響で、事態はいまだに収束していない」と説明した。
当局者らが以前明らかにしていたところによれば、最大風速が18メートル程度に達すると空中消火のための飛行機の使用に影響が出るという。
当局はまた、避難命令の出ている地域の住民に対し、まだ避難していないのであればするように呼び掛けた。