アリゾナ州上院選、民主候補の当選が確定 共和から議席奪取
(CNN) 米中間選挙の集計が続いているアリゾナ州上院選で、民主党候補キルステン・シネマ氏の当選が確定した。
共和党候補のマーサ・マクサリー氏は12日夜、ツイッターに投稿したビデオで敗北を認め、シネマ氏に当選祝いの電話をかけたことを明らかにした。
シネマ氏は共和党が24年間握り続けた議席を奪い、同州選出では初の女性上院議員となる。
同州の票は約4分の3が郵送されたため、投票者の署名を有権者登録の記録と照合する作業などに時間がかかっている。郵送票が郡ごとに集計されるなか、シネマ氏がリードを続けてマクサリー氏との差を広げ、当選を確実にした。
トランプ氏や共和党全国委員会は集計の遅れを批判し、同州の選管で不正があった可能性などを指摘したが、マクサリー陣営や党の州委員会はこれを無視していた。
アリゾナ州では、トランプ氏を激しく批判していた共和党のジェフ・フレーク上院議員が引退を表明し、両候補はその空席を争っていた。
同州は長年、共和党の地盤だったが、2016年大統領選では民主党候補のヒラリー・クリントン氏がトランプ氏との得票率の差を4ポイントに抑える健闘をみせた。中南米系住民の増加も民主党の追い風となり、中間選挙では激戦州として注目された。