CNN、トランプ大統領と側近を提訴 記者のホワイトハウス入庁禁止で
ニューヨーク(CNN) 米CNNのホワイトハウス担当記者が、記者会見で再三質問を投げかけた後にホワイトハウスへの出入りを禁止された問題を巡り、CNNは13日、トランプ大統領と側近5人を相手取って首都ワシントンの米連邦地裁に訴訟を起こした。
ホワイトハウスは7日夜、CNNのジム・アコスタ記者の入庁許可証を無効にすると発表。これに対してCNNが起こした訴訟では、米国憲法で保障された言論の自由が侵害されたと主張し、無効措置を直ちに撤回するよう求めている。
訴訟を担当するのはトランプ大統領が任命したティモシー・ケリー裁判官。同裁判官は、被告に対して14日午前11時までに反論書面の提出を求め、審理の期日を15日に設定した。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、CNNの提訴を「スタンドプレー」と形容し、断固として争う姿勢を示している。
CNNは、アコスタ記者がすぐにホワイトハウス取材に復帰できるよう、仮処分命令を求めるとともに、判決ではアスコタ記者の入庁許可証が再び無効にされる事態を阻止する措置を求めた。
ホワイトハウス記者会は、「CNNを強く支持する。ホワイトハウスはそもそも入庁許可を取り上げるべきではなかった」とする声明を発表した。
CNNは、いずれ他の報道機関も同じような形でトランプ政権の標的にされかねないと懸念を示している。
この問題を巡っては、7日にホワイトハウスで開かれた記者会見でアコスタ記者が不適切な行動をしたという理由で、サンダース報道官が入庁許可証を無効にすると発表していた。