トランプ氏、安保担当副補佐官を解任へ メラニア夫人が要請
(CNN) トランプ米政権のリカーデル大統領副補佐官(国家安全保障担当)が解任されるとの見通しが報じられている。メラニア・トランプ夫人は13日、同氏の更迭を求める異例の声明を出した。
メラニア夫人は報道官を通し、リカーデル氏が「もはやホワイトハウスに仕える栄誉に値しない」との見解を示した。大統領夫人が政権高官を公に非難するのは異例の事態だ。
ホワイトハウス当局者がCNNに確認したところによると、トランプ氏は周囲にリカーデル氏を解任すると話しているが、同氏には残務整理の時間が与えられる見通し。正式に任務を退く時期は明らかになっていない。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは13日午後、リカーデル氏が解任されてホワイトハウスから出て行ったと伝えた。その直後にホワイトハウスの当局者がこれを否定し、同氏はまだホワイトハウスにいると語ったが、今後の処遇には言及しなかった。
リカーデル氏は今年4月にボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が就任してから、副補佐官を務めてきた。
同氏はトランプ大統領就任に先立つ政権移行期間から、国防当局の人事に介入しようとしてマティス国防長官と対立。ケリー大統領首席補佐官との軋轢(あつれき)も伝えられ、最近ではメラニア夫人のアフリカ訪問計画をめぐって夫人のスタッフと衝突していた。