廃坑に閉じ込められた3人を救出、銅の窃盗狙って侵入か 米
(CNN) 米ウェストバージニア州の地下の廃坑に入り込んだ3人が坑道内で迷って閉じ込められ、数日ぶりに救出される騒ぎがこのほどあった。銅を盗むため侵入した疑いがある。
3人と当初、一緒にいた43歳男性は自力での脱出を果たしていた。同州ローリー郡の保安官事務所によると、救出され病院に運ばれたのは21~31歳の3人。菓子類や飲料水は持っていたが、生きて助かったのは奇跡と評している。
3人の救助は12日夜で、43歳男性の脱出は10日夜だった。今月8日にクリアクリーク地区にある「ロックハウス・パウェルトン鉱山」の入り口で4人が使っていたと見られる車両が放置されているのが見付かり、消息不明が判明していた。
救助作業は当初難航したが、坑内にたまっていた水を減らし、空気を供給するなどの処置を続行。その後、坑内への進入経路を広げることに成功し、追加の救助隊員も送り込んで3人を救出した。
3人のうちの1人は助け出された後、ABC放送に坑内で流れる水を見付け、汚染されていないことを祈りながら飲んだと証言。食料もなかったとも述べた。
保安官事務所によると、同鉱山に入った動機などを調べている。窃盗の意図を持って入った場合、同州では重罪に相当する。ただ、今回の事例では訴追はまだされていないという。
同鉱山を保有する企業の親会社によると、ロックハウス・パウェルトン鉱山での事業活動は停止し、封鎖されている。