山火事で被災の町、恒例のスケート場オープン 職員が再開に尽力

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恒例のスケートリンクには毎年2万人を超える人たちが訪れるという/Paradise Recreation and Park District

恒例のスケートリンクには毎年2万人を超える人たちが訪れるという/Paradise Recreation and Park District

(CNN) 米カリフォルニア州北部の山火事で甚大な被害を受けた町パラダイスに、毎年恒例のスケートリンクが開設された。住民からの要望を受け、職員らが力を尽くして準備した。

スケートリンクは2012年から毎年この時期に開設され、クリスマスシーズンのシンボルとして幅広い年齢層の住民に親しまれてきた。町の公園管理当局者によると、例年2万人以上がスケートに訪れるという。

今年も開設の準備作業が始まっていた先月8日に、町の近くで山火事が発生。86人が死亡、民家など1万9000棟が全焼する州史上最悪の火災となった。

当局者によれば、スケートリンクの復旧は当初、優先順位が低かった。しかし避難指示が解除されると、住民からシンボルの復活を望む声が集まってきたという。

現地では電気やガス、水道がストップし、熱で溶けた排水管の交換も必要だった。ベンチやテーブル、スタッフの作業所や車両、道具類も焼けてしまった。

職員の多くが家を失い、連絡もなかなか取れない状態だった。遠方へ身を寄せたり、自宅の問題で手いっぱいだったりするスタッフもいた。

それでも22日のオープンに間に合わせようと、わずか1週間のうちに作業を進めた。22日夜にはツリーの点灯式も行われ、来月13日までのリンク開設が実現する運びとなった。

整氷車が調達できるまでの間、リンクの整備は手作業で続けるという。

フェイスブックでは町のページに、住民から「素敵なプレゼントをありがとう」「希望を持つことができた」など、感謝の言葉が書き込まれている。

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