米NYダウ大幅続落、653ドル安 米政権の不透明感で
ニューヨーク(CNN Business) 24日のニューヨーク株式市場は大幅続落し、ダウ工業株平均は前週末比653.17ドル安の2万1792.20ドルで取引を終えた。
ダウ平均の下げ幅はクリスマスイブとして史上最大。S&P総合500種は2.7%、ハイテク株が多いナスダックも2.2%下落した。
ダウ平均終値は9月20日に付けた最高値から18.8%安、S&P総合500種も10月3日の最高値を19.8%下回った。
ムニューシン財務長官が23日のツイッターで、金融大手の首脳らと電話で会談し、健全性を確認したと発表したことが、かえって市場の不安をあおる形となった。
市場は24日の昼前にいったん持ち直したものの、トランプ大統領が「米経済の唯一の問題」は連邦準備制度理事会(FRB)だとツイートしたことを受けて、さらに下落した。
ダウ平均は先週すでに、2008年の金融危機以来で最悪の下落率を記録していた。12月の下落率も世界恐慌以来最大となる可能性がある。
米国では22日から連邦政府機関の一部閉鎖が続く。解除されるのは早くても27日とみられ、年明けまで持ち越される可能性が指摘されている。議会での予算審議は来年もさらに混乱が予想される。
FRBの利上げ続行や、中国との貿易戦争の影響も懸念材料となっている。ただし一部の専門家の間では、市場は早くも2020年以降の景気後退入りの可能性を織り込んでいるとの指摘も出ている。