トランプ大統領、壁建設訴えテレビ演説へ 国境訪問も
壁建設の必要性を訴えるために、ツイッターへの書き込みや発言を繰り返すだけでは不十分だと指摘する側近もいたという。「壁を建てよう」というスローガンは大統領選で大きな支持を集めたものの、今では使い古されて威力を失い、政府閉鎖の事態を打開するだけの切迫感に欠けるとの意見もある。
トランプ氏はこうした声を受け、国民に改めて壁の必要性をアピールする作戦に出ているようだ。
年明けから下院の多数党となった野党・民主党は、壁建設への予算計上を断固拒否している。これに対してトランプ氏は、壁の予算が確保できなければ政府閉鎖が何カ月間も、あるいは何年間も続くことになると警告している。
政府閉鎖が長引くにつれ、国民生活への影響も目立ってきた。連邦機関では数十万人の職員が一時休職になったり、無給で働いたりしている。全米の主要空港で保安業務を担う運輸保安局(TSA)の職員が欠勤し、国立公園の管理状態も悪化している。
世論調査では、国民の過半数が壁の建設に反対との結果も出ている。