トランプ大統領演説、「非常事態」は宣言しない可能性

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壁の建設を訴える演説で、非常事態宣言は行われない可能性があることがわかった/Mark Wilson/Getty Images

壁の建設を訴える演説で、非常事態宣言は行われない可能性があることがわかった/Mark Wilson/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ大統領がメキシコとの国境に壁を建設する必要性を訴えるための演説を米東部時間8日午後9時(日本時間9日午前11時)に行うが、この演説の中で、「非常事態宣言」は行わないとみられることがわかった。情報筋が明らかにした。

トランプ大統領はここ数日、連邦政府機関の一部閉鎖が続いている問題で、壁の建設費用の確保にむけて、非常事態を宣言する可能性を示唆していた。

その代わり、トランプ大統領は、南部の国境について危機的な状況であり、壁は必要な対策であるということを国民に向けて説明するとみられている。情報筋2人よれば、トランプ大統領は、国民からの支持を得ることに集中しており、壁が必要であるとより多くの国民を説得することで非難の矛先を民主党に向けることが出来ると考えているという。

トランプ大統領は、側近やスピーチライターと作業を進めているという。ただ、情報筋の1人は、トランプ大統領は最後のタイミングで考えを変えることのある人物としても知られていると指摘した。

顧問からは、壁の建設費用をめぐって野党・民主党と対立するなか、選挙公約を実現するために非常事態宣言をした場合、政権が法廷闘争に直面するのは確実との警告も出ている。

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