米海軍のF35C、初期作戦能力を獲得 実戦配備可能に
ワシントン(CNN) 米海軍は2月28日、海軍仕様の最新鋭ステルス戦闘機「F35C」が初期作戦能力(IOC)を獲得したと発表した。20年以上にわたる試験と開発の末、実戦配備が可能になった。
今回の発表の前には、F35Cで構成される初の飛行隊が、空母「カールビンソン」の艦上で着艦資格取得訓練を完了していた。
海軍航空部隊の司令官は「F35Cは作戦、戦闘、勝利への用意が整った」と宣言。「我々は空母打撃軍に素晴らしい兵器システムを加え、統合軍の能力を大幅に向上させつつある」と述べた。
IOCの獲得はF35Cの主契約社である米ロッキード・マーチンにとっても大きな節目となる。
ロッキード・マーチンのF35プログラム責任者、グレッグ・ウルマー副社長は海軍に祝意を示したうえで、「政府と産業界が一体となったチームによる揺るぎない献身の成果だ」と説明した。
F35は高い攻撃力を備えた多用途機で、ロッキード社によると、ステルス能力と超音速性能、極めて優れた機動性、最新のセンサー融合技術を併せ持つ。
ただ、近年はソフトウエアやエンジン、兵器システムの問題など相次ぐ逆風に見舞われ、厳しい批判にさらされてきた。
F35Cは3種類あるF35シリーズのひとつ。米海兵隊使用機は2015年7月、空軍使用機は16年8月に実戦配備が可能になったと発表されていた。