ロボット画面で医師が死の宣告、家族は動揺 米カリフォルニア州

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ロボットの画面越しに患者の死が近いことを告げた病院の対応が物議を醸している/Courtesy Quintana Family

ロボットの画面越しに患者の死が近いことを告げた病院の対応が物議を醸している/Courtesy Quintana Family

(CNN) 米カリフォルニア州の病院で死亡した男性の遺族が、ロボットの画面に映し出されたライブ中継を通じて、医師から男性の死が近付いていることを告げられたと訴えている。

アナリシア・ウィルハームさんは4日夕、米カリフォルニア州フレモントにある病院の集中治療室で祖父(78)に付き添っていた。そこへロボットが入って来て、医師の姿が画面に映し出され、治療のためにできることはもう何もないと告げられたという。祖父は翌日、亡くなった。

ウィルハームさんはCNNの取材に対し、「もっと尊厳を持って対応してほしかった」「孫や家族が私のような経験をすることがあってはならない」と訴える。

祖父がもう長くないことは、家族にも分かっていた。それでもこんな告げられ方をした対応には怒りを覚えたとウィルハームさんは言う。

病院側はCNNに寄せた談話の中で、「医師や看護師は常に患者や家族と面会してコミュニケーションを取っている」と説明。ウィルハームさんが見たという中継映像については「その前に医師が行った診察のフォローアップだった。患者や家族とその前に交わした会話に入れ替わるものではなく、診断の内容を伝えるために使われたわけではない」としている。

祖父は何年も前から、呼吸困難の症状を引き起こす慢性閉塞性肺疾患を患っていた。この日は医師が肺の状態を調べる検査を実施。ウィルハームさんは同日夕刻、自分の母と祖父の妻(58)に、休息をとるよう促して帰宅させていた。

そこへロボットがやって来て、画面に映った医師が話を始めた。付き添ってきた看護師は無言だった。この医師が誰で、どこにいるのかは分からなかった。ウィルハームさんは医師の言葉をスマートフォンで録画した。

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