シリア最後のISIS支配地、クルド人部隊が猛攻
シリア東部(CNN) シリアで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うクルド人主体の部隊「シリア民主軍(SDF)」は10日、同国で最後に残るISIS支配地に猛攻を仕掛けた。
現地のCNN取材班によると、イラク国境に近い東部バグズに残ったISIS支配地では、SDFが同日午後6時ごろから激しい攻撃を開始。空爆や爆発、砲撃が目撃された。
SDFの報道担当者はツイッターを通して、同部隊がISISと直接激しく衝突し、武器庫を空爆していると述べた。
同担当者はこれに先立ち、ISISの降伏期限は過ぎたとツイートしていた。
SDFは米軍の支援を受けてISIS掃討作戦を展開してきた。バグズのISIS支配地はすでに約700メートル四方まで縮小している。
SDFが先月、奪還作戦を開始した時点では、この地区に民間人1500人、ISISの残党500人がいると推定されたが、実際の人数はこれをはるかに上回っていた。今月5日には約500人のISIS戦闘員がSDFに投降した。10日時点で残る人数ははっきりしていない。