ISIS戦闘員の妻、英市民権剥奪へ 内務省が通告
ロンドン(CNN) 15歳で英国からシリアへ渡り、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員と結婚したシャミマ・ベグムさん(19)は、英国の市民権を剥奪(はくだつ)されることが決まった。英内務省がベグムさんの家族に通告した。
ベグムさんは今月、シリア北部の難民キャンプで見つかり、帰国したいとの意思を示していた。17日にはキャンプで男児を出産した。
家族の弁護士が投稿したツイートによると、市民権剥奪の通告を受けて家族は深く失望し、異議を申し立てるためにあらゆる法的手段を検討しているという。
英ITVニュースは、ベグムさんの母親が内務省から「市民権剥奪の指示が出された」との書簡を受け取ったと報じている。書簡にはさらに、この決定が下されたことと異議申し立ての権利があることを、家族から本人に伝えてほしいとも書かれていたという。
内務省報道官の説明によれば、内相は対象者が無国籍にならない限り、英市民権を剥奪する権限がある。ベグムさんが英国以外の市民権を持っているかどうかは明らかでない。
ベグムさんはキャンプでのインタビューで、シリア渡航を後悔していないと話す一方、ISISについては「もう終わりだ」などと語った。
ジャビド内相は、「海外でテロ組織を支援した者は躊躇(ちゅうちょ)なく帰国を阻止する」と明言していた。