収容施設で感染症流行、2000人以上を隔離 米移民当局
(CNN) 米移民税関捜査局(ICE)が不法入国者を収容している施設でおたふくかぜなどの感染症が流行し、2000人以上が隔離されていることが12日までに分かった。
ICEの報道担当者によると、7日の時点で感染症患者との接触により隔離されていた収容者は計2287人。過去1年のうちにICE管轄の51施設でおたふくかぜ、水ぼうそう、インフルエンザの調査が実施され、おたふくかぜと確認された患者は236人、疑い例とされた患者は16人に上った。
同じ期間にインフルエンザ423人、水ぼうそう461人の患者も報告された。
2016年1月から18年2月までの期間におたふくかぜ患者の報告はなく、水ぼうそうは73人、インフルエンザも34人にとどまっていた。
同担当者は、ICEが収容者の健康や安全を重視していることを強調し、必要に応じて適切な医療を提供していると述べた。
テキサス州当局は先週、州内の施設で昨年10月以降、13~66歳の計186人がおたふくかぜにかかったと発表していた。
また米税関・国境警備局(CBP)のマカリーナン局長は先週、議会での証言で不法入国者の健康問題に言及。出身国や移動中の衛生状態が悪く、医師の診察や予防接種を受けたことのない人も多いため、感染症流行の危険性が高いと指摘した。