NYマフィア「ガンビーノ・ファミリー」のボス、自宅前で射殺か
(CNN) 米ニューヨークのマフィア「ガンビーノ・ファミリー」のボスとされるフランチェスコ・カリ氏(53)が13日夜、スタテン島の自宅の前で射殺された。ニューヨーク市警(NYPD)が明らかにした。
NYPDによると、カリ氏は発見時、上半身に複数の銃創を負った状態だったという。搬送先の地元大学病院で死亡が確認された。
捜査当局者はCNNの取材に対し、カリ氏がガンビーノ・ファミリーの幹部であることを確認。ボス代行とみられていると説明した。
NYPDの幹部によると、警察は現場から逃走したピックアップトラックの行方を追っている。これまで逮捕者は出ておらず、捜査を続けている状況。
事件ではカリ氏が自宅で家族と過ごしていた際、外でピックアップトラックが自動車に衝突した。カリ氏を屋外におびき出して容疑者と対峙(たいじ)させる目的で事故を仕組んだ可能性が高いとしている。
容疑者はカリ氏と向き合ってから約10分後、銃を抜いて発砲を開始。カリ氏が自分の車の後ろに隠れようとしたところ、ピックアップトラックが突っ込んだという。
CNN提携局のWPIXによると、ガンビーノ・ファミリーでは1992年、当時のボスだったジョン・ゴッティが殺人とゆすりで有罪判決を受け、終身刑となった。その後はカリ氏が組織の束ね役になったと考えられていた。